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pH測定方法の比較とお勧め  [2010/06/11]

pHの測定方法の比較とお勧めを書いておきます。
「水槽のpHを測ってみたいけど、どれを買えばいいかわからない!」
という方は参考にしてください。


★試験紙タイプ
紙に色が付いたリトマス試験紙みたいなタイプの奴です。
アクア用で有名な商品は"テトラテスト 6in1"や"テトラテスト 試験紙pH"です。
はっきり言って、上記商品は精度がものすごく悪いうえに、1回当たりのコストもかなり高いです。
よって、お勧めできないというよりも、やめておきましょうというレベルです。
もっとも手軽に測定できる方法ですが、測定値が当てにならなかったら測る意味もないですしね…
精度は製品によりますが、大体±0.3以上の誤差は覚悟しないといけません。
測定原理により、綺麗な水(純度の高い水)は測れないと考えてください。
つまり、不純物の少ない地域の水道水や、ROを使って中性付近を維持している水槽には不向きです。
もう一度書きますが、お勧めできないというよりも、やめておきましょうというレベルです。


★試薬タイプ
測定液に試薬を数滴入れて、比色によって測定するタイプです。
プロや大量の水槽を抱えている方以外では、コスト・精度の面から最もお勧め出来る方法です。
コストは製品によりますが、安いものでは大体1回当たり10円位です。
お勧めは「ADA pHキット」で、1600円位で約150回分の測定が出来ます。
ADAのくせに、こいつは糞安いですw
だだし、ADAなのでチャームでポチッたり出来ませんが…
他のメーカーの試薬はこれよりも高いのですが、1回に使う試薬をケチって使えば同じくらいのコストで測れます。
※2015.10.13追記
園芸用の土壌pHを図る試薬が結構安くて質も悪く無い。
住友化学園芸のアースチェック液という商品が、おそらく殆どのホームセンターや園芸店で手に入れれるはず。
このページの中で値段・入手難度・精度のバランスが最も良い商品だと思われる。


★パックテストタイプ
チューブに穴を開けて吸い取って測定するタイプです。
簡単に測定できて精度も試薬タイプと同レベルですが、むちゃくちゃ高いです。
外出先等で数回測る程度にはいいかもしれませんが、常用は高付くのでお勧めできません。


★pHメーター
一番精度が高いタイプです。
本体が3000円位~高い物だと数10万とかの物もあります。
温度計みたいに、リアルタイムで測定することも出来ます。
消耗品は校正液と電極内部のKClで、安いメーターはKClが交換できない使い捨てタイプになっています。
ショップのような数10以上の多数の水槽を維持しているなら、こちらの方がコストが安いです。
精度は±0.2位から±0.001とかの超高精度のものもあり、精度の高い物は2点校正や3点校正と、校正液の数と手間が増えます。
アクア用には1点校正か、かなり正確に測りたい人だけ2点校正で十分です。
ただし、校正点が増えると、電極の寿命がわかりやすくなるといった利点もあります。
pHは温度によっても微妙に変るので、温度による補正を行うタイプもあります。
精度がよくてデジタルで読み取れる利点はありますが、扱いが面倒、初期費用が大きい、校正液も安くはない、といった理由で、普通の人には試薬タイプの方をお勧めします。
測定原理により、純水などは測れません。(測る必要もないですが…)
また、綺麗な水ほど数値が安定するのに時間がかかります。


★★★フォームEWの裏技集★★★

試験紙タイプは半分や1/3に切ったりして使うと、測定回数が増えます。
参考→ケチケチ技 Tetra Test 6in1×3

ロールになっている試験紙タイプはコストがメチャ安いですw
例えば、幅8mm×長さ5mの試験紙がロールになったものが700円未満で売っています(モノタロウとか)。
贅沢に1回あたり10cm使ったとしても、50回使えて、12円/1回のコストです。
1cmや頑張れば0.5cmでも問題なく測れるので、1円/1回も可能です。
よって、常識的に使うならロールタイプは最もランニングコストの安い測定方法です。
ただし、精度が測定するに値するかは別問題ですが…

pHメーターの校正液・内部KClは試薬として買うと共に500ml(g)で1500円前後です。(大学とかだと1000円未満で手に入れれますが…)
アクアショップで売っている純正の校正液はボッタクリなので注意。
アクア用では、KClは交換できないものか、電極ごと交換するタイプが殆どです。
(実験室で使うタイプでは簡易型を覗いて、殆どがKClだけを補充・交換できます。)

KClが交換できないタイプでも、強引に改造して交換(補充)することもで来ます。
ただし、安いものはシリコンでガチガチに固められていたりして、改造がほぼ不可能な物が多いです。
ガラス電極タイプはガラスを割らないように改造しないといけないです。
プラの電極は穴を開けるだけなので簡単です。
補充方法は、結晶のKClを開けた穴などから適当量詰め込み、KCl飽和水溶液(ちゃんと純水で作る)を注入して電極内を満たし、穴を塞ぐだけです。。
電極内のKClの結晶が溶けてなくなったら、補充時期です。

手動で校正するタイプは校正液を選ばないので便利です。
例えば中性の校正液はpH7.00とpH6.86のものが出回っていますが、両方使うことが出来ます。
また、標準液のpHも温度で変化するので、温度を考慮して手動で校正することもできます。
例えばpH6.86の標準液は5℃で6.98、20℃で6.88、25℃で6.86となっています。
下1桁でしか表示されないメーターで手動校正する場合は、20℃なら6.9、5℃以下なら7.0で校正した方が正確です。
なお、オート校正で温度補正も付いているタイプはこれを考慮する必要はありません。

校正液の寿命は、アクア用の精度であれば気にせずに最後まで使っても大丈夫です。
2点、3点校正をするための校正液の寿命は[pH6.86≧pH4.01>>pH9.18]のような感じです。
アルカリ性のpH9.18は空気中の二酸化炭素を吸って、実際より低くなりやすいです。
pH4.01は良くカビが生えますが、生えたとしても数値にそれほど変化はありません。
pH9.18以外は、変な保存をしない限り、寿命を気にしなくて大丈夫です。
校正液の中には、カビや菌が生えないように、防腐剤(アジ化ナトリウム等)が添加されたものがあります。
(ただし、ちゃんと校正後に洗えばまったく問題ないので、むしろ入っている物の方がお勧めです。)

あたりまえですが、校正液は戻さずに、1回ずつ少量を取って使います。
(同時に複数のメーターを校正するなら、勿論1つで全て校正して大丈夫です)
電極の形にもよりますが、1回で10mlもあれば十分校正できると思います。
極少量で測定できるタイプのメーターであれば、数的で校正できます。
沢山校正液が必要なタイプは、なるべく少量で電極が浸かるように工夫すると、少量で済みます。

2点校正をする場合は、測定する水質を考慮して(校正点で挟むように)校正します。
例えばpH8くらいの海水水槽を測定する場合は、pH7とpH9で校正するのが正しいです。
中性付近の場合は、寿命が永いpH4の方で2点校正した方がいいです。
(もっとも、中性付近は2点校正する必要があまりないですが…)

試薬タイプの物は、1度に測定するスケールを小さくすると、ケチることが出来ます。
例えば5mlの飼育水を使う物は、2.5mlとかの半分にして、試薬の方も半分にしても問題なく測れます。
殆どの製品が目薬みたいな容器に入っていますが、先が液で汚れていると、1滴が大きくなって蓋にも付きます。
ですので、先のほうをティシュなどで拭いてきれいにしておくと、1滴が綺麗に出でて、無駄なく測る事ができます。
[ 2010/06/11 17:37 ] 器具・DIY | TB(0) | CM(0)
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