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お墓の文字の塗り直し  [2010/06/23]

お墓の文字に塗られている塗料が、剥がれてきたときの塗り直し方を書きます。
塗料がはげてきてみっともないなー、専門家に頼むのはお金がかかって嫌だなーという人は、是非見てください。

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まずはこの字。
かなり塗料が落ちていて汚らしくなっています。
生きているから赤字なのかな…?

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それからこの模様(家紋?)
金色がはげている部分があります。

今回はこの二つを直します。

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まずは歯ブラシなどで、しっかりと汚れを落とします。
水をかけながらゴシゴシし、土ぼこりなどは完全に落としてください。

汚れが落ちたら、乾かします。
乾燥を早める為に、タオルやティッシュなどで拭いてもいいですが、ホコリやチリが付かないようにそっとやってください。
季節にもよりますが、夏だとかなり早く乾きます。
息を吹きかけて、溜まった水を飛ばすだけでも、十分早く乾きます。

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今回使う塗料です。
共に100円ショップで調達しましたw
赤が水性、金が油性です。
墓屋の息子に聞いたところ、油性でトタンと書かれているものを使うらしいです。
ですので、今回の水性赤はチャレンジですw
しばらくして駄目そうならこの記事で訂正させてもらいます。
始めてやる人、チャレンジ精神がない人は、大人しくホームセンターで油性の「トタン」とかかれたものを買って来て下さい。
それでも、墓屋に頼むよりはずっと安上がりなんですから…

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文字が乾いたら、塗料をしっかり混ぜて塗り始めます。
蓋は墓から離れて開けたほうがいいかもしれません。
勢い余って、蓋が飛んだりすると、お墓に着いてしまうかも知れません。
筆は使い捨てにするので、安いもので十分です。
ダイソーで3つで100円とかの奴で大丈夫です。
動物の毛は抜けて使いにくい場合があるので(経験済みw)、化繊の物の方がいいと思います。

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こんな感じで、はみ出しを気にせずにベタベタと塗ります。
なんか赤の色合いが違いましたねw
安物だからか、水性だからか、薄い感じもします。
やっぱり、少なくとも油性にしておくべきでしたw
塗り忘れがないように、色んな角度から確認しながら、塗ってください。
塗料は基本的に薄めなくてもOKです。
ドロドロしすぎてあまりにも塗りにくい場合は、薄めてください。
(水性なら水、油性ならペイント薄め等)
たっぷりの塗料で塗ってしばらくすると、下のほうに塗料が垂れて溜まります。
この溜まった塗料はみっともないので、筆で吸い取って、取り除きます。
ティッシュで筆を何度か拭いて、その筆で余分な塗料を取っていくようにすると楽です。
塗り終わったら、しばらく乾かします。

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指で触ってもべとつくだけで、指に付かないくらいに半乾きになったら、カッターではみ出た部分を取り除きます。
乾かす目安ですが、半乾きの方が楽にはがせます、しかし、はがした塗料が文字内部にくっついたりして難しいです。
完全に乾いてしまうと、カッターで剥がす時に文字本体の塗料も剥がれてしまう恐れがあります。
とは言っても、かなり乾かしても大丈夫なので、始めてやる人や不器用な人は、はがした塗料が息で吹き飛ばせる位に乾かしてから、はがし始めるといいと思います。

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カッターを押し当てて余分な塗料を削ると、こんな感じで綺麗にはみ出した部分だけが削れます。
(子の下の跳ねの部分)

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カッターでも字全体を綺麗にして、ひとまず完成です。
細かい傷などに入り込んだ塗料は、カッターでは取れないので、ペイント薄め液などの溶剤で落とします。
この文字はめんどくさいのでカッターだけです。

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塗料が薄いと感じたので、2度塗りしました。
2度塗りすることによって厚みが出て、透けていた地(墓石)も見えにくくなります。
ただし、普通の塗料(ホームセンターで油性のトタン)を使って、薄めすぎない様に普通に塗れば、2度塗りはしなくてもいいと思います。

以上で終了です。
金色の模様の方は、写真を撮るのを忘れてましたw
こっちの方が綺麗に仕上がっていたので、少し残念です。
今回、赤4文字(2度塗り)と金模様2つ(1度塗り)で1時間強の時間がかかりました。
始めてやる人はもう少し時間がかかると思います。


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最後のおまけ。
こいつは去年塗った奴です。
ホームセンターで買った黒の油性を使いました。
丸1年たっても剥がれる様子はありません。
砂埃が付いてみっともないですが、まったくはがれていないのがわかると思います。
元は一番上の「子」よりも剥がれていたのを塗り直した物です。



※追記(2011.8.13)
塗料が初めて剥がれました。
塗料の耐久性について感じた事を、簡単にまとめます。

まず、ホームセンターで買った黒ですが、普通にブラシで擦る程度であれば、3年以上は持ちそうです。
しかし、洗剤などを使うともっと短くなります。
特にカビとりハイター等の浸透系の薬剤は使わないことをお勧めします。
このハイターをかけた所だけが、剥がれました。
逆に、塗り直すために古い塗料をある程度落としたい場合には、有効かも知れません。
水性塗料と油性塗料の違いは未だわかりませんが、おそらくよく言われているように油性の方が強いと思われます。
以下、感覚的なものですが簡単にまとめるとこのようになります。
塗料の選定、手入れの仕方の参考にでもしてください。

[ハイターなどの洗剤を使った場合]
油性:3年以下、水性:3年以下
[洗剤は使わずに、ブラシでゴシゴシ強く洗った場合]
油性:5年程度、水性:3年程度
[ブラシで優しくするか、ブラシも使わない場合]
油性:5年以上、水性:3年以上
+油性は水性よりも強いと言われている。
+同じ油性でも、100円ショップのものよりもホームセンターの物の方が、耐候剤などが入って耐久性はあると思う。
+剥がれれば塗りなおせば済むだけの話だが、手間等を考えるとホームセンターで買った方が良い。

※追記(2013.7.17)
塗り直しをしました。
今回行った手順をupします。

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ハイターでゴシゴシやられたせいで、随分剥がれてしまいました。
今回はこれを補修します。

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近くで見るとこの通り、ほとんど金色が剥がれて地が見えている所があります。

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まずは水でたわしを濡らして、ゴシゴシ擦って汚れを落とします。
なるべく腰のあるタワシを使います。
細かい所は歯ブラシなどもいいと思います。
本当はワイヤーブラシを使いたい所ですが、おそらく傷がつきます。

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更に強力に古い塗料を落とすために、パーツクリーナーを使いました。
吹きかけながらタワシで擦ります。
最後にパーツクリーナーをたっぷり吹きかけてから乾かします。
パーツクリーナーは脱水・脱脂目的も兼ねていて、塗料の付きを良くします。

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かなり古い塗料が落ちました。
これ以上落とすこともできますが、面倒なのでこの程度にしておきます。

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今回使う塗料。
100円ショップの油性金色です。

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フタを開ける前によく振ります。
溢れると大惨事なので、フタを開けるときは墓から離れて開けます。
缶塗料は結構開けにくいので、スプーン等の開ける道具を用意しておくといいかもしれません。

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今回使う筆。
毛の種類を見たら、化繊ではなくて動物の毛でした…orz
案の定、毛が抜けて非常に使い辛い。

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塗り残しがないようにぺたぺたと塗っていきます。
塗料は缶の底に沈みやすいので、毎回筆で底からかき混ぜるようにして使います。

DSCF1620.jpg
画像中央の様に、塗っていくと塗料がたれて溜まります。

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溜まった塗料はあまりよろしくないので、このように筆で吸い取ります。
キッチンペーパー等でコヨリを造って、それで吸い取ってもいいかもしれません。
吸いとったら、重ね塗りをするために乾燥させます。

DSCF1624.jpg
2度塗りでこんな感じ。
1度塗りだと塗り残しがあったり、下地の石が薄く見えたりします。

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これで3度塗りです。
今回は重厚感wを出すために3度塗りしました。

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ある程度乾かしたら、カッターの刃ではみ出し部分をこそぎ落とします。
本当は半乾き状態で行う方がいいのですが、初めて行う人や不器用な方は、しっかり乾かしてから行うのがいいかと思います。
これで補修は完了です。
実際に塗料が完全に乾くのには1週間近くかかるので、それまでの間は強く擦ったりしないようにしましょう。

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塗料がこれだけ余りました。
金は伸びが良くてかなり広範囲を濡れるので、この家紋程度であれば5回(3度塗り×5回)位は塗り直しができると思います。
しかし、1度開けた塗料は劣化するので、何度も古い塗料を使うのは控えます。


使った道具、費用をざっと上げておきます。
パーツクリーナー:170円くらい
油性金:100円ショップ
筆:100円ショップ
カッターの刃(代):100円ショップ
タワシ:100円ショップ
バケツ:転用

他にあると便利なもの
雑巾、新聞紙等:塗料がこぼれても大丈夫なように下に敷く
薄め液(シンナー):カッターで削れなかったはみ出しをこいつで拭き取る
キッチンペーパー:↑の拭取り用と、余分な塗料を吸い取ったり。ティッシュだと毛羽立つ
歯ブラシ:細かい所はタワシよりも使いやすい

かかった費用は600円ほどですが、筆やカッターの刃は1つしか使っていませんし、タワシなどは再度使えます。
パーツクリーナーは1/5程使ったと思います。
かかった時間は1.5時間程。
文字に比べて塗装面が細かいので、小さい面積にしては時間がかかりました。
炎天下での作業になるので、こまめに水分補給をするか、涼しい時期にやるのをお勧めします。




※再度なにかわかったら、この記事で追記として書かせてもらいます。
[ 2010/06/23 03:06 ] 未分類 | TB(0) | CM(16)
いい加減、みっともないので塗り直したくて。
でも専門業者に頼むと10数万かかると聞いたので悩んでいました。
ここを見つけて良かった!
ありがとうございます!
[ 2013/07/09 21:01 ] Mさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
俺の墓も文字が消えかけて今度塗ろうと思ってた時に見つけた(>_<)普通のペンキで大丈夫なんだね(-_-;)
[ 2013/07/13 05:34 ] crazyラッパー野郎さん@管理人 (URL) [ 編集 ]
>Mさん
一応、補修キットみたいのもあるみたいですよ。
もっとホムセンとかのお墓用品の売り場で、そういう補修キットとか、補修手順と必要な道具とかを置けば結構売れると思うんですけどね。
後、お墓専用のペンキとかも置けば絶対売れると思います。

塗り直し作業自体はよっぽどの不器用な人でなければできるレベルですので、焦らずにやってみてください。
今の時期だと、焦りとかよりも暑さがやばいかも。
[ 2013/07/16 22:06 ] フォームEWさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
>crazyラッパー野郎さん
一応、墓屋の息子に訊いてもらったんで、大丈夫だと思います。
簡単に手に入る油性塗料はアクリル系、アクリルウレタン系、アクリルシリコン系の3種類あります。
多分墓屋は耐候性の高いアクリルシリコン系か、普通のアクリル系塗料を使っているんじゃないかなと思います。
長く保たせたいならアクリルシリコンですが、カッターで削るときに簡単にできるかどうかは、やったことがないのでわかりません。

一応突っ込んでおきますが…
俺の墓って幽霊じゃあないですよね…
[ 2013/07/16 22:50 ] フォームEWさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
ダイソー(100円ショップ)を2軒まわっただけですが、金の油性が無かったので、一番近そうな黄土色を買いました。
筆はアドバイス通り動物モノは避けて。

さっそく最初の古い金箔落としに取りかかりましたが、その段階でまずつまずきました。
歯ブラシ程度では古い金箔?がうんともすんとも取れず、結局汚れ落としただけでいいやと開き直り(;^_^A

暑かったおかげで早々と塗りにとりかかれ、我ながら勢いでこんなこと…大丈夫なのかとドキドキでしたが、意外に黄土色が違和感なかったです。
ただ、元々や周囲の墓みても、やはり完全に『金』だったので、あとから二度塗りのような形で『金(水性)』を塗ることに。
おかげさまでかっこよくなりました。

ありがとうございました!
もっと「自分で出来る」ことを皆さんに知ってもらいたいですよね。
自分もココを訪れる前まで微塵も想像できませんでした。

(あとは、この見た目が数日後…数ヶ月…数年続くのかどうか心配>_<)
[ 2013/07/22 00:21 ] Mさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
>Mさん
金はダイソーにはないかもしれないですね。
大手以外の100円ショップの方が、金色や油性を置いている可能性が高いような気がします。
油性の金も赤も黒も、近所の名も通らない100円ショップに置いてありました。
安全性や扱いやすさで水性のほうが優っているので、100円ショップにかぎらずホムセンでも水性にシフトしているせいだと思います。

古い塗料を落とすのは素人には難しいと思います。
削り落とすか、溶剤で溶かすか…
素人仕事の補修であれば、ブラシで簡単に剥がれるものははがして、その上から塗装で充分だと思います。
古い塗装が残っていると剥がれやすくなりますが、剥がれたらまた同様に塗ればいいだけですしね。
[ 2013/07/22 22:54 ] フォームEWさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
ダイソーでは無かったんですね。
(ならばあそこかな?)
他にも塗るところが残っているので、今度こそは金の油性でやりたいです。
[ 2013/07/26 08:24 ] Mさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
はじめまして。
先日お盆に帰省した際、私も文字の薄れを何とかしたくて、地元のホームセンターに行ってみました。
ペンキ売場に居た店員さんに相談してみたところ「うぅ~ん..多分あれは "うるし" だと思うんですよね~。一般では手に入らない物だし、何か代替になるものあるかな~」と探し始めてくれましたので、お墓に関して全く知識の無い私は『えっ?ご先祖様が入っている物に変な事は出来ない!』と尻込みしてしまい、結局『墓石屋さんに相談してみます』という事で帰ってきました。
その後、気になってネットで探していたところ、このサイトを見つけました。
墓屋の息子さんに訊いたというのが一番確実ですね。(笑)
準備や手順も明確に記述されておりますので、頑張れば私でも何とか出来そうな気がします。
お彼岸に帰省しますので、さっそく実行させていただきます。
ありがとうございました。
[ 2013/09/01 10:01 ] Shinさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
>Shinさん
漆が使われているお墓もあるとは思いますが、合成塗料のお墓が殆どだと思います。
なぜなら、漆は天然物であり、分解されて自然界に還り易い塗料です。
お墓という、高温(日光)・低温(凍結)・紫外線(日光)・水分(雨)と言ったかなり過酷な環境で使う塗料としては、適しているとは考えられません。
>ペンキ売場に居た店員さんに相談してみたところ
売り場に居る店員は一般の方と同じ知識量のバイト・パートの可能性が高いですよ。
知識のある社員とかは、忙しなく売り場を移動していたり、見えない所で事務処理していたりすることが多いです。
大手ホームセンターであればおそらく一度はお墓の補修キットを扱ったことがあると思いますので、ベテランの店員・店長であれば漆などとは答えないと思います。

確かに「ご先祖様が入っている物に変な事は出来ない」のは御もっともなんですが、逆に身内の墓だから失敗しても笑ってゆるしてくれるだろうという考えもできます。
やっぱり一番大事なのは、ご先祖様のお墓(お家)を綺麗にしてあげようという気持ちではないでしょうか。
もし自分がジジババで世帯主だったら、孫に依頼された塗装屋が来て直していくよりも、多少失敗してても孫本人が直しに来てくれた方が嬉しいです。

そんなに難しくないですし、お金もそれほどかからないので、是非挑戦してみてください。
でも、暑さだけにはご注意を。
暑さが引いてきたと言っても、油断していると自分がお墓に入るはめになりますので。
[ 2013/09/01 21:36 ] フォームEWさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
まず、お気を悪くされたのでしたら申し訳御座いません。
否定するつもりなど全くありません。
私も管理人様のおっしゃる通りだと思います。
墓を見た瞬間、感じるものがあり、私が何とかせねば..と思いまして、珍しく行動に出ました。
何の予備知識も無く衝動的に動いた為、ホームセンターで『うるし?』と聞いた時点で『思っていた以上に崇高な物だったのか..』と思い込み、引いてしまったのが事実です。
でも、いま思えば仕切り直しをさせてくれた店員さんに『ある意味?』感謝しています。
時間をいただいたおかげで、今回は塗料の特定~筆の選び方~カッター刃使用etc..まで、全く知らなかった事を勉強する事が出来きました。
(以前、妻が私の先祖から受け継いだ数珠の手直しをした際、いろいろ調べて逆に私自身の勉強になった事を思い出しました)
妻も賛同してくれましたので、彼岸に帰省した際(天候にもよりますが)挑戦するつもりでおります。
今回失敗しても、次でまた上達していれば良いかと...
ご迷惑でしょうが結果・反省点等、またご報告させていただきますね。
[ 2013/09/03 01:38 ] Shinさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
>Shinさん
>まず、お気を悪くされたのでしたら申し訳御座いません。
そんな事、全く思ってもいません。
逆に、自分の書き方に刺があったのか、そういう風に感じさせてしまって申し訳ありません。

記事だけでは解り難い点がありましたら、気軽にコメ入れてください。
結果報告もお待ちしています。
[ 2013/09/03 05:59 ] フォームEWさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
昨夜、帰京しました。
まずは..おかげさまで見違えるほど綺麗に仕上がりました!
単身赴任のため、普段はあまり当てにされない感もありましたが、今回は少し『らしい所』を見せる事ができました。(笑)
このサイトを参考にさせていただいたおかげです。 感謝しています。
北海道はもう秋で、天候には恵まれましたが肌寒く、乾燥の事を考えて朝7時前から一人で作業を始めました。
塗料ですが、息子が営繕屋さんの息子に友人がいるらしく、訳を話したら友人のお父さんから「分けてやるから取りに来い」と言われ、桃屋のメンマ?の空き瓶に半分くらい黒い液体が入った物を準備していてくれました。 鉄用の油性で、原液を薄めてあるからそのまま塗れば良いとの事でした。
ブラッシングは、何度擦っても手で水をかけると黒い物がチョロチョロと流れ出てくるので、根気よく擦りましたが、これに結構な時間を費やしました。
水が乾くのを待って早速正面の文字へ..最初の字はひどく緊張しました。 思っていたより溝が深く、中はツルツルではなく細かな凹凸が施されていたため、チョンチョンと軽く叩く感じで作業を進めました。
事前のイメージでは『字を書く』的な事を想像していましたが、実際は『溝の中に色をつける』的な感覚で..2文字目からはどれだけはみ出ようが気にせず塗る事ができました。
お墓は親戚のお墓を含めて4つ一列に並んでいるため、早くから来た彼岸参りの親戚数組には中途半端の状態で拝んでいただくはめに..(汗) ただ皆一様に「えっ?自分でやるの?!」と、驚いていました。
先日ご教授いただいた通り「業者に頼むより、へたでも自分がやった方がご先祖様も喜ぶと思う」と言うと、皆納得してくれていたようです。
正面最後の『墓』という字に着手していた10時過ぎ、やっと家族がお供え物を手にやってきました。
家族で拝んだ後、私は正面の家紋、息子は裏面の建立文字、妻は墓誌と役割を分担して作業しました。
全て塗り終わった後、いろいろな角度から目を凝らすと、やはり数か所に塗り残しがありましたね..すぐ補修しました。
一度昼食に戻り、3時間ほど経ってからお墓に戻ったところ、まだ半乾きの状態でしたが上から二度塗りしました。 乾燥させる事を考えると、今度やる時はやはり夏ですね。
塗料が良いのか?貧乏性なのか?一度目も二度目も液だれは一切ありませんでした。
はみ出た塗料ですが..あまり良い事ではないと思いつつ、持参したカッターの刃は使わず、薄め液をつけたウエスで気をつけてサッと拭いた直後に別のウエスで拭く事を繰り返して済ませてしまいました。
結局ほぼ終日、お墓の周りをうろうろしていた事になりますか..
翌日、なぜか両足の付け根の関節と太ももの後ろ側が痛く..両足を大きく開き、四股のような状態で長時間居たので筋肉痛になったようです..(苦笑) 完璧な運動不足ですね。
今回はいろいろご教授いただいたおかげで綺麗に仕上がり、お盆以来の胸のつかえが取れました。
また、息子の前でやって見せ、手伝わせる事が出来ましたので、いつか将来同じ状態になった時はきっと自分で修繕してくれると思います。
今回は本当にありがとうございました。

-全くの余談ですが-
当日早朝、まずはお墓を洗おうと水を汲んでいたところ、下の納骨堂付近で何やら男女の怒鳴りあう声が聞こえてきました.. よく見ると住職と奥様で、理由は分かりませんが激しく罵りあっていました..
やはり皆に説法を説くような徳を積むお坊さんでも夫婦喧嘩するんだなぁ~ と、こっそり観ていました...(悪)
[ 2013/09/26 02:25 ] Shinさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
>Shinさん
まずは、お疲れ様です。
北の大地だと真夏がいいかもしれませんね。

古い塗料を落とすのは大変です。
水だけだとなかなか落ちないので、記事にも出ているパーツクリーナーを吹きかけながら擦ると、かなり落ちますよ。
塗料のツキが良くなる脱脂もできますし、水よりも早く乾いてくれるので一石三鳥です。

>事前のイメージでは『字を書く』的な事を想像していましたが、実際は
そうなんです。
ここの説明はちょっと不足だったかもしれません。
文字を書くというよりも、叩きつけるというか、こすりつけると言うか、そんな感じで塗りつける感じでしょうか。
だから、筆もなるべく腰のあるもので、抜け毛が出にくい物が使いやすい。

カッターで削らずに拭き取りだけで済ませるというのはあまりお勧めできません。
と言うのも、墓石は結構吸水するらしいからです。
拭きとりという行為そのものが、塗料を伸ばして広げてしまったり、墓石に染み込ませてしまうことになりかねません。
シンナーでの拭き取りは極力使わないようにするべきだと思います。
と言うか、カッターを使ってみるとわかりますが、カッターで削った方が明らかに簡単で早く綺麗に仕上がりますので、シンナーだけで拭き取るといった選択肢は出てこなくなります。
心配ならしっかり乾かしてから取りかかれば、特に難しくもなく削れるので、次回行うときはぜひカッターを使ってみてください。

三時間たっても乾いていないということは、かなり乾きにくい塗料だったのかもしれません。
最近の塗料はほとんど速乾で、二時間もあれば乾くものばかりです。
やはり塗料は出処のしっかりしたものを用意して、注意事項や乾燥時間の目安などに目を通してから作業をすすめるべきでしょうね。

うまく出来たということですので、次回見に来た親戚達は、「えっ?自分でやるの?!」から「えっ?こんなに綺麗にできたの?!」になるでしょうねw
[ 2013/09/27 22:36 ] フォームEWさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
ありがとうございます。
ここでしっかり事前勉強さえして行けば、誰がやっても結果は同じでしょうが、素人仕事とは思えなくらい本当に綺麗に仕上がりました。
おっしゃる通り、自分でもシンナーで余材を拭きとる事はあまり良い事ではないと思いつつ..今回の一番の反省点です。
塗料の件は、私が『トタン用の黒』に拘り過ぎたせいで、ネットで調べた際に一斗缶や半斗缶しか探せなかった為、現地の息子に「ホームセンターに行って小さい缶があるか見てきてくれ」などとと言ったせいで、見つける事が出来ずに仕方なく友人である営繕屋さんの息子に相談したようです。
管理人様を始め、いろいろな人達にご迷惑をお掛けしたおかげで、今回の塗り直しが出来たと思っております。
また、お墓に派手にタオルを敷いて作業していましたので、多分..間違いなく、すでに親戚中に話が行きわたっていると思います。 ですが、仕上がった現状を見ていただければ誰一人、馬鹿にする人など居ないと確信しています。
今回の反省点とさらにご教授いただいた事を基に、次回は効率良く、お墓にやさしく保善できるよう頑張ってみたいと思います。(今後、毎年お盆に塗り直しの準備していく気がしてなりませんが..笑)
今までのお墓参りといえば、正味30分も居ませんでしたが、今回はほぼ終日ウロウロしてましたし、なにより家族皆で協力して保善できたのが一番の供養(お墓参り)だったのかな?とも思っております。
本当にありがとうございました。
[ 2013/09/28 03:52 ] Shinさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
大変参考になりました。このサイトにであえたこと感謝いたします。ありがとうございます。
本日、白色の油性トタン用塗料(700円ほど)とカッターの代わりにスクレーパーという(300円ほど)皮スキ道具と丸筆セット(105円)で塗り塗り&ズリズリしてきました。
おばあちゃんやおじいちゃんが亡くなりの一人っ子であり墓守りである母のため母の実家のお墓をグループごと父が今住んでる場所の墓地にお寺やおじいちゃんの兄弟の家族のブーイングやお骨の輸送など大変な思いをしてたててくれたお墓です。それも15年程経過し、棹石の横にも墓誌にも25人近いメンバー名が彫られていまして、近々おじいちゃんの兄弟姉妹で家族に恵まれなかった人が2名ほど仲間入り近いかも?ということを知りこの文字ハゲをなんとかしなくちゃねと。3年前にあちらの世界に逝った父にも相談できず、毎月墓参りに行くごとヤバイと思ってました。塗り直しは相当な費用がかかるかもとサイト検索しましたらこちらのサイトを知ることとなり、うそ~出来るかも?確信のない自信がムクムクと。細かい文字がたくさんあるんで塗料をねじり混むかたちでうすめ液を使わずベタベタと大胆に厚化粧で塗り込みました。塗り込みは大人数かつ塗りにくい場所やお墓を構成する他のグッズもあり棹石正面を残し1.5時間ぐらいかかりました。
冬ですし、油性なんで乾くのに時間かかりますが、外柵の家紋やら花筒やらもうベッタベタに塗り込み2時間放置してスクレーパーで一気にはみ出し部分を削り濡れ雑巾でふきとれば美しくてびっくり。スクレーパーで削ってるともんじゃ焼きの鉄板を思い出しました。私はかなりの不器用ですが年末は墓石屋も墓地にはいないだろうし、墓石塗り直しのお金も出せない残念なご家族だと近隣の方々も思われてるかも知れないですが、(ご先祖さんは塗り塗りしている私を残念な墓守りだと思ってるかも)塗り込み中は寒さも忘れだんだん楽しくなってきましたが夕暮れになり終了。明日はメインである正面、棹石を朝一番に塗り塗りして午後から墓掃除のため72才母親を連れて行きのスクレーパーでズリズリしてびっくりさせます。塗り直ししてわかったことは25名の中には短命のご先祖様の多いことでした。可愛がってくれたおじいちゃんおばあちゃんのことだけ拝んでましたが文字ハゲからの復活で浮かびあがった母の兄弟姉妹やおじいちゃんのご先祖さまのことも明日は一緒に拝んでみようと思いました。
[ 2013/12/29 20:26 ] きいたんさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
>きいたんさん
お役に立てて何よりです。
しかし、この時期にやるとはなかなかの根性ですねw
[ 2014/01/01 22:24 ] フォームEWさん@管理人 (URL) [ 編集 ]
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